尾瀬沼は、仕事で来て以来3年振りである。前回は雨の中、平成16年10月 5日に尾瀬沼から燧ヶ岳を眺めていた。
この前は、仕事なので林道を車で来て、一ノ瀬から背負子で荷物上げを行なった。
今度は、大清水から燧ヶ岳に登るので、だいぶ歩き甲斐がありそうだ。
尾瀬への入山者は、鳩待峠に集中し、増してや平日なので、紅葉目当てのハイカーも少ないだろう。
枠のある写真は、はクリックすると少し大きくなります。
大清水登山口 5:54
売店が営業前なので、駐車料金500円は下山後に支払う事にする。
車は数台駐車してあるが、ほとんど前日からの泊りのようだ。
平日なのでガラガラ、登山者は誰もいません。
寒い!寒い!、今季一番の寒さかも?
ジャンバーを着込み出発。
沼尻よりナデッ窪
沼尻平からナデッ窪を登ります。
燧ヶ岳上部には、幾らか山肌が紅葉している。
さすがに、こちらへ向う人はいないようだ。
浅湖湿原より燧ヶ岳
浅湖湿原の草紅葉が、朝日に輝いています。
正面には、これから向う燧ヶ岳が堂々とそびえています。
先を行く団体さんは、霜で滑る木道で苦心しています。
私は先を急ぎたいのですが、スリップするので慎重に足を進めます。
こんな時に、スパイク長靴があれば良いのですが。
燧ヶ岳(俎ー)山頂 10:50
こちらの俎ーの方が、西の柴安ーより10m低い。
山名の標柱も無いが、三角点はこちらだ。
360度の眺望が見られるが、北は雲が架かっている。
尾瀬沼が眼下に見られる。
山頂に居た2人の青年は、カメラの電池が切れたと言う。
せっかく登ったのだから、私が写して後日メールで送る事にする。
燧ヶ岳(柴安ー)山頂より至仏山方向
眼下には尾瀬ヶ原が広がる。
奥には、9月4日に登った至仏山が立ちはだかる。
前回と反対方向に、登った事になる。
まったく別の山様を持つ2対の山、尾瀬も面白い所だなあ。
燧ヶ岳(俎ー)より富士山
東京のお天気は曇り。
赤城山の彼方に、雲の上に富士山が顔を出し、面白い光景が見られました。
三平下 15:05
尾瀬沼を背にして、三平峠へ向う。
朝は、霜で歩き難かった木道も乾いて快調。
先に数人のクループが下山したそうだ。
自然と足の運びが速くなり、三平峠からは階段を駆け降りる。
長英新道分岐 12:32
ナデッ窪の急坂を下ると膝が痛くなりそうなので、長英新道を下ることにした。
紅葉のピークは、この辺りと思うのだが、葉が霜で落ちている。
ナナカマドの実だけが赤く、寂しい秋の山を感じる。
燧ヶ岳を振り返りながら、ミノブチ岳へ足を進める。
ミノブチ岳より尾瀬沼
ここでの尾瀬沼が、一番眺めが良い。
学生時代に、友人達と一周したのを思い出す。
25年も前だ、あの頃の尾瀬は若者があふれていたなあー。
長英新道下山
少し急坂を下る。この先からは。
紅葉のピークは、この辺りと思うのだが、葉が霜で落ちている。
ナナカマドの実だけが赤く、寂しい秋の山を感じる。
燧ヶ岳を振り返りながら、ミノブチ岳へ足を進める。
長英新道下山
延々とオオシラビソ林をだらだら歩く。
足元は、相変わらずぬかるんでいる。
靴が泥の中に埋まりそうだ。
いつまで続くのか、この道はもう歩きたくないな。
沼尻 8:46
沼尻休憩所が見えました。
平日なのであまり人を見かけませんでしたが、ここには休憩されている方が沢山。
私は休まず先を急ぐ事にする。
燧ヶ岳(俎ー)より(柴安ー)へ
もう一つの山頂(柴安ー)へ向う。
ハイマツのトンネルを抜け、一旦下った鞍部に木道がある。再び柴安ーへ登り上げる、近いのだがお昼前なのでつらい所だ。
長英新道分岐 10:23
左手には噴気口だったのだろうか、岩だらけの窪みがある。
右は長英新道、膝を痛めないため、緩い坂道のこちらを下山しよう。
尾瀬の紅葉は、どうもハズレらしい。
ダケカンバなどは、葉が茶色くチリチリになっていた。
低木の間を抜けると俎ーまであと一登り。
南岸分岐 8:14
左に登ると、皿伏山経由で富士見峠。
この辺りは、木道が痛んで取り外され、ぬかるんだ道になっているので歩き難い状態でした。
三平峠 7:36
林の中の三平峠、独り休憩中の方がベンチに腰を下ろしていました。
朝早くから下山するグループも降りてゆきます。
ナデッ窪 登山道
岩がゴロゴロした林の急坂を登って行く、倒木もありとても歩き難い。
尾瀬に来る一般登山者から見れば、大変なコースだろう。
しかしなぜか私は、急坂が好きだ。
谷川岳西黒尾根や白毛門で慣れていいるからかも知れない。
大清水登山口 16:38
何とか暗くなる前に、駐車場に着けました。
追い抜いた人たちが、下山してくる頃にには辺りは真っ暗になるでしょう。
尾瀬と高を括っていたので、11時間近く歩く、この山行きは意外とハードでした。
売店はまだ営業していたので、駐車料金500円支払う。
一ノ瀬 15:53
一ノ瀬休憩所は、だいぶ前に店じまいしたようだ、尾瀬はもう直ぐ静寂の季節が迫っている。
薄暗くなって行く林道をただ黙々と歩くだけ。
老夫妻が疲れたようにやっと歩いている。
もう直ぐだと励まし、先に行く。
ここに車で乗り入れられれば、鳩待峠にハイカーも集中せずに済むのに何とかならないものか。
ご意見ご感想は
長英新道下山
ぬかるんだ窪みを下ってゆく、足は泥だらけ。
林中で面白くない。
途中追い抜いた男女の2人は、昨夜テント泊をしたが寒くて眠れなかったそうだ。
大江湿原
大江湿原から燧ヶ岳を振り返る。
ニッコウキスゲの枯穂も、夏の賑わいの思い出か。
これで、また来年の楽しみが増えた。
長蔵小屋 14:28
長蔵小屋は、大きいなー!
ここの涌水で靴を洗い、長英新道の泥を落としました。
団体さんの集合の声が響く、沼山峠から来たのだろう。
日も傾いて来たので、休まず先を急がなければ日が暮れてしまう。
燧ヶ岳(柴安ー)山頂 11:20
こちらも360度の眺望だ。
立派な山頂名の石柱がありました。
お湯を沸かして昼食、カップうどんが美味い。
俎ーにいた2人も先に着いていた。
また写真を撮って送る約束をする。
ナデッ窪 登山道
林が切れた辺りからは、尾瀬沼が一望できる。
遠くには、日光白根山など栃木県境の山並みが見渡せる。
至仏山と違いここは、福島県なのだ。
遠くに来た気分が味わえる。
ナデッ窪 登山道
ずっと急登が続いた後、ミノブチ岳が見える頃になると幾らか勾配も緩くなる。
木々の紅葉も進んでいるようだが、あまりパッとしない。
葉先の方が霜にやられている、谷川岳の素晴らしい紅葉を見ただけに、がっかりする。
三平下 7:48
尾瀬沼が見えました。ここからは見晴らしが良くありません。休まず尾瀬沼の左を沼尻に向います。
尾瀬沼山荘は、足場が架かって塗装工事中ですが、営業していました。
寒い、気温は-2度だったそうだ。
三平峠へ
三平峠手前の紅葉が始まりました。
朝日に輝いて、空の雲と共にきれいでした。
階段を上り、ここまで来ると景色が開けます。
尾瀬沼取水口
ここから、片品川に水を落としています。
3年前に水門点検の仕事に来た所です。
ここから雨の尾瀬沼を眺めていました。
浅湖湿原 14:09
長英新道を1時間半以上歩き、やっと沼の辺に出た。
木道のありがたさが身にしみる。
広々した大江湿原は直ぐそこ、林から出たので草紅葉の黄色が眩しく見える。
この次は、また違う季節に来て見よう。
一ノ瀬 6:39
途中1人追い越し、カメラだけをぶら下げ、手ぶらハイカーでした。尾瀬には、このような方を沢山見かけます。
営業小屋が沢山あり、お金さえあれば何とかなりますが、普通の観光地気分ではどうでしょうか?