平標山頂-平標山の家   

 これから長い階段を下って行く。
階段は雪で押しつぶされ、痛んだ所もありました。

 正面には、大源太山と三国山が見えます。
向こうの山のほうが、花が早く咲くので良かったかもしれない。
まだ下から登って来る登山者が数人います。
平日でも、だいぶ登山者に出会いました。

 残雪の平標山を見たかったのだが、忙しくて5月も末になってしまった。
高山植物はまだだろうが、残雪はどうだろう。

 

ミネザクラ(峰桜) 別名タカネザクラ
松手山登山道
花が沢山付いていて、当たり年のようでした。

仙ノ倉山頂  10:08

 先行者が、笹薮の陰に座っていました。
ずっとガスが晴れるのを待っているのだが、無理との事。
写真を撮ってもらい、山頂方位標の陰で食事にする。
 お茶とコーヒーを沸かし、焼肉弁当に焦げ目を付ける。
暖かい物を口にしてほっと一息。
 先行者と入れ替わりに、後からの5人が到着したが、たちまち山頂を後にする。唯一の風除けを私が占領したので、風の当たらない場所で、食事にするのだろう。
時期はずれでも、登山者がやってきます。

平標山-仙ノ倉山 

 仙ノ倉山を、ガスが抜けた瞬間です。
この先は、余計に風が強くなり真っ直ぐ歩けないような状態でした。

10度を少し切る位だが、体感温度的にはもっと寒い。
梅雨前の稜線縦走の下見に来たつもりだったが、もっと先の方が良さそうだ。

平標山 お花畑 

 風の通り道なのだろう。
いつ来てもガスと強風に悩まされます。
ガスが抜けた瞬間、仙ノ倉山をパチリ!
谷川稜線方向は、すっぽり雲の中、この先進んでも景色は期待できませんが、まあ行きましょう。
 お花畑には花が咲いていないので、素通りします。

画像掲示板

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苗場山とミネザクラ

 満開のミネザクラを入れて、ガスの取れてきた残雪の苗場山が景色を引き締めています。
山でこれだけ綺麗な桜は始めて見ました。
高さは1mから50cm位。
いつも6月に登ると、天気が悪くて早めの季節に出かけた甲斐がありました。
山歩き行程 (写真を撮りながらなので、あくまで参考です)
元橋駐車場-1時間 3分-鉄塔-34分-松手山頂休憩15分-1時間35分
-平標山頂-54分-仙ノ倉山頂昼食休憩1時間27分
-39分-
平標山頂休憩10分-35分-平標小屋休憩9分-40分-林道合流-33分-新登山道入口-19分-元橋駐車場
全工程 8時間53分
(休憩2時間 1分含む)   

スミレ(菫)

ショウジョウバカマ(猩々袴)

イワハゼ(岩黄櫨) 別名アカモノ
松手山登山道

平元新道登山者通路   

 一般車通行止の岩魚沢林道を歩いて行くと、目新しい看板が出ていました。
登山口駐車場近道と書いてある。
地図を広げ確かめて見ると、道は無いはずだが、新物好きの私は足が右に向いてしまいました。
 切り株も新しく、踏み跡も無いぞ。
道路と平行に沢沿いに行くのだが、別に近道とは感じられない。

平標山の家  12:15 

 小屋の主人が外に出て、しきりと携帯を気にしている。
今日は予約客がいるのだろうか?
 私はベンチに腰掛けて、コーラを飲み干す。 
寒い時はコーヒーだが、温かくなるとコーラが美味い。
別棟に綺麗なトイレが完備。

航空自衛隊

RF4E 偵察機ファントムが上空を飛んで行きました。

松手山登山道入口 5:52

 元橋駐車場は、シーズン前の平日で閑散。 車が1台。
お一人だけ先に行ったので、私も 5:47出発。
天気は良くなるはずだが、山の上はまだガスっぽい。
昨日谷川岳に登ったばかりなので、気合がなぜか今一だ。
眠い目をしながら、松手山登山道を登りだす。

平標山・仙ノ倉山登山 H20  5月27日

山行図
アズマシャクナゲ(東石楠花)
松手山登山道

平標山の家より、エビス大黒ノ頭

 昨年の縦走では、エビス大黒ノ頭から山の家が見え、ほっとした事を思い出します。
エビス大黒ノ頭からは、切り立っているので良い眺めです。

仙ノ倉山から平標山への登山道

コシジオウレン(越路黄蓮)
お花畑

仙ノ倉山・平標山下山 

仙ノ倉山頂先より仙ノ倉山

 エビス大黒ノ頭が見える場所で、ガスが取れるのを1時間ほど待っていましたがとうととう谷川岳は見えず仕舞い。
 昨年縦走した時は、万太郎山からエビス大黒ノ頭までがきつかったなー。
仙ノ倉山
では、水もほとんど無くなり、人影を求めて急いで通過した思い出がよぎる。
 この場所から、エビス大黒ノ頭までの下りは、ハクサンイチゲやニッコウキスゲのお花畑になりますが、歩く人が少ないのでもったいないですね。

仙ノ倉山先より  
写真は、仙ノ倉山頂に戻る途中のガスが取れた瞬間です。

北アルプスの山々
浅間山
薄っすらと見えた富士山
平標山手前
苗場山の雲が取れました。 まだ沢山雪が残っています。
山頂手前のガレ場
平標山への稜線
苗場山とミネザクラ
松手山先からは、ミネザクラが満開。

松手山登山道

 登山道から見下ろすと、苗場プリンスホテルが威容に目立つ。
睡眠不足だろうか、ザックが重く感じられる。
西は晴れて来たのだが、山の上はガスが掛かっているようだ。

松手山頂   7:24

 大鉄塔を6:48通過し、林の中を登って行くと再び獣の臭いがしてきた。
先行者は、この道だったのだろうか?嫌な感じで登って行く。
松手山で小休止、ザックを降ろし、パンをかじる。
気温は13度だが、風が強く寒い。
 山の斜面にミネザクラが固まって咲いている。
今年は、花の付きが良く綺麗なピンクが目立つ。
足元には、イワナシの花も点々と咲いている。
松手山登山道 

 あの鉄塔までが、急坂で大変なのだ。
山ツツジがいつも咲いている所だが、まだずっと早いようだ。
花は期待しなかったが、アカモノが足元で咲いている。
他には、スミレ・ノイチゴの花ぐらいだ。
 風が強く、ここからも送電線のうなり音が聞こえてくる。
北風に乗って、獣の強い臭いがしてきたぞ。
まさか熊ではないと思うが、笛を鳴らしながら進む。

イワナシ(岩梨)
登山道脇

平標山の地図

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平標山- 仙ノ倉山歩き  H20 05-27
仙ノ倉山 標高2,026.2m (単独行)

ムラサキヤシオ(紫八潮)

平元新道登山者通路   

 歩いて行くと、中ほどでチェーンソーの音が聞こえる。
まだ登山道の整備中だろか?
3人の作業者が言うには、今日のお昼に開通して、私が1番最初の通行者だそうだ。

登山者が別荘地を迂回して、登るように作ったそうだ。
これだけ入山者がいると、別荘地の住人には迷惑なのかもしれない。
 林を歩いて行くと、橋の袂の出口に飛び出した。
結局は、車道でも、この登山道でも時間は殆ど変わらないようだ。

平元新道下山   

 山の家を後にし、階段を下りて行くと、また苗場山が見えた。
景色が見えるのはここだけで、後は黙々とひたすら階段を下る。
林道手前でだいぶ草臥れた感じの、ご夫婦に出会い一声かける。
 ウグイスの谷渡りやホトトギスの声を聞こえる。
下の方では、ヒメハルゼミの泣き声もして、もうすぐ初夏を感じさせた。

 今回は、階段歩きも膝が痛くなる事はありませんでした。

平標山頂-平標山の家   

 シャクナゲの藪を挟んで、階段の途中には残雪が2箇所。
アイゼンを付けるほどでもないが、慎重に下ります。

左には、切り立ったエビス大黒ノ頭が見えてくる。
南の方は綺麗に晴れ渡って来た。
 足元の脇には、ショウジョウバカマが沢山咲いている。
イワナシもちらほら目に付く。
そんなうちに。たちまち山の家にたどり着いた。

平標山頂   12:14 

 再び平標山頂、登山者が昼食の最中。
仙ノ倉山まで向わずここで引き返す人が殆どでした。
今頃ガスが晴れ、谷川岳が見えてきた。
気温も幾分上がり、上着を脱ぎ辺りの山を見回す。
ぐるっとパノラマ写真を撮影する。

平標山頂より、360度のパノラマ クリックすると大きくなります。
仙ノ倉山-平標山 お花畑 

 平標山の隣にぽっかり苗場山が浮かび上がる。
仙ノ倉山へ向う単独の方とすれ違う。
天気は回復してくるようだ。
 登山道両側は、シャクナゲとミネザクラが多いが、まだ花は一輪も咲いていない。
コシジオウレンが数輪ひっそりと花を咲かせていたのみ。

平標山頂   9:14

 山頂には誰もいません。
西の山は良く見えるが、東の方はガスが巻いている。
小屋方向から階段を登って来る、5人のグループが見えました。
 相変わらず風が強くとても寒い、帽子は飛んで生きそうなので、カッパを着たがそれでもまだ寒い。

 お花畑の花は皆無だが、天気の回復を願い先に進む。


平標山・仙ノ倉山で出会った植物  (まちがっていたら教えてください)
日付順山行記録

元橋駐車場   14:40 

 駐車場は、車が数台止まっていた。
花が最盛期の休日には、満杯になるのだろう。
花の種類は少なかったが、松手山上のミネザクラが印象的な山行きであった。

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山域別記録
平標山   標高1,983.7m (単独行)