尾瀬ヶ原散策(山ノ鼻より) H19  9月 4日

 至仏山から山ノ鼻に降りて休息、足も痛いのだが、どうせ来たのだからと尾瀬ヶ原に向う。
花もほとんど期待できないが、天気も良いので時間の許す限り散策してみよう。
山登りと違い、楽だと思ったが大間違い。 硬い木道歩きは、足に負担があります。
鳩待峠への帰りはヘロヘロでした。

ヨッピ吊橋     

 しっかりした吊橋です。
川の水量も多く、岩魚だろうか魚が泳いでいる。
 この先では、橋の復旧作業のヘリコプターが盛んに往復している。
尾瀬林業の人が来たので聞いてみると、今年いっぱいは掛かるとの事。

ヨッピ吊橋T字路   13:48      

 東電尾瀬橋が通行止めなので、こちらへ来る人は少ないようです。
3人組の若者の1人は、見晴らしまで行ったそうだ。
2人は、橋を渡って折り返すようなので、私も川の向こうまで行ってみる。


山歩き行程 (写真を撮りながらなのであくまで参考です)
鳩待峠-1時間30分-笠ヶ岳分岐-39分-小至仏山頂休憩12分-38分-至仏山頂軽食休憩47分-1時間50分-
山の鼻昼食休憩17分-46分-牛首分岐-
41分-竜宮十字路休憩8分-30分-ヨッピ吊橋
休憩5分-36分-牛首分岐
休憩5分
-34分-山の鼻-58分-鳩待峠    全歩行工程 10時間16分 
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鳩待峠へ       

 勾配が緩くなり、石畳になったので峠はもう直ぐでしょう。
 山を登るのは気合が入るのだが、平坦な木道歩きを含め10時間も歩くと疲れが違います。

 

牛首分岐   12:29       

 左が東電小屋への道、東電尾瀬橋は、壊れて架け替えのため通行止めとある。
尾瀬ヶ原周回が出来なくて残念だ。
 休憩用のベンチが並んでいるが、疲れて足取りがゆっくりなので先に進む。

先には、3人組の若者がいるのだが、水だけ持った軽装だ。
この先、鳩待峠まで3人と抜きつ抜かれつ随行する事になる。

至仏山を振り向く       

 あの山から下りて来たのだな。
此処までの木道は、だいぶ痛んで凸凹な所もあった。
 正面の荒々しい燧ヶ岳に比べて、至仏山は女性的に見える
この草原が草紅葉の黄色に輝けば、見事だろう。

牛首分岐へ       

 山ノ鼻から東へ進むと直ぐ原になる。
花は少なく、黄色い「アキノキリンソウ」と白い「ゴマナ」が目に付く。
 木道は、燧ヶ岳に真っ直ぐ続いている。
挨拶が煩わしいので、人が少なくて幸いだ。

尾瀬ヶ原 中田代のパノラマ 

山ノ鼻   11:43      

 山ノ鼻で休んだ後、帰り支度をしている人を横目に尾瀬ヶ原に向います。

尾瀬ヶ原の地図

オゼミズギク尾瀬水菊)

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イワアカバナ(岩赤花)

オオニガナ(大苦菜)

オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊)

ヒツジグサ(未草)

サラシナショウマ(晒菜升麻)

鳩待峠へ       

 真新しい木道がずっと続いている。
後から来た人にも抜かされ、いつもの自分とはまったく違います。
 沢があるので水場もありましたが、私のザックにはまだ水がたっぷり。

 

鳩待峠へ       

 川上川に掛かる橋を渡り、川沿いに遡って進みます。
ほんの緩やかな登りですが、疲れた体には応えますね。
まだ馬蹄形縦走の疲れが、抜けきれないでいるようだ。

 

山ノ鼻へ       

 至仏山で出合った男女と遭遇、今日は小屋泊りだそうです。
幸せそうで羨ましいですね。
私も若い頃、尾瀬に彼女を誘いましたが誰もついて来ませんでした。
この事が尾瀬を敬遠している理由なのだろうか?

 早くしないと日が暮れます。

 

ヨッピ吊橋へ       

 木道の両脇は、綺麗に草が刈り込んで気持ちが良い。
このあたりは乾燥が進んでいる。
 右の林の中に、尾瀬沼からの沼尻川が流れている県境だ。
竜宮十字路を少し進んで、福島県まで足を伸ばせなくて少し後悔。

竜宮十字路   13:10       

 休憩所があるので一休み。
しかし尾瀬ヶ原は日差しを遮る物が無いので、夏は日傘が必要かも。
 これから先に向う人は、ほとんど泊りのようです。
2泊もすれば、隅々まで散策出来るのでしょうが、私にはまだ夢ですね。
 時間が迫るので、左に曲りヨッピ橋を見て帰る事にする。

竜宮十字路へ       

 木道の両脇には、ゴマナが咲き誇っている。
き始めている。
良い天気なので、どの人もゆっくり景色を見ながら歩いているようだ。
私も山登りと違い、じっくり景色を見渡そう。

景鶴山を横目に       

 白樺の間から、景鶴山が見えた。
この山には登山道が無いのに、300名山となっている。
残雪期に登られているようだ。

牛首       

 池に写る燧ヶ岳を狙ったのだが、あいにく風がじゃまをしている。
ゆっくり風待ちをすれば良いのだが、もっと先へ行きたいので足を進める。
 小さな池塘には、ヒツジグサが浮かんでいる。
昼過ぎなので、水面にポツンポツンと白い花が開いて風に揺れる。

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画像掲示板

ミヤマトリカブト(深山鳥兜)

至仏山で出会った植物  (まちがっていたら教えてください)

イワショウブ(岩菖蒲)
エゾリンドウ(蝦夷竜胆)

枠のある写真は、はクリックすると少し大きくなります。

山行図はこちら

ナガボノアカワレモコウ
(長穂の赤吾亦紅)

東電尾瀬橋より飛立つ。
東電尾瀬橋復旧他のため、ヘリコプターが引っ切り無しに一日中飛んでいました。

鳩待峠  16:06      

 ついに到着。 またまた3人が、休んでいました。
戸倉へ向うバスが来ましたが、登山者はほとんど残っていません。
駐車場の車も数台だけでした。
 駐車場係りの人が言うには、今年の秋は早いらしい。
9月末前に来れば草紅葉が見られるかも、だそうだ。
 

鳩待峠へ       

 峠へ近づくと階段になる。
若者にも追い抜かされてしまいました。
初めての道なので、いつ峠に出るか分からないのが辛いです。

 

牛首分岐   14:29      

 疲れたので、ベンチに腰を下ろしパンを一口、まだ水は十分残っている。
思ったより木道歩きはつらいものだ、膝は大丈夫だが、足の裏が痛くなって来た。

牛首分岐へ       

 途中林を横断する所には、鐘が下げてありました。
「熊と遭遇しないため、人が通る事を知らせましょう。」
と書いてある。
金槌で叩いてから進むようだ。
付近の藪はどうも熊の通り道のようで、草がなぎ倒されていた。

 

竜宮十字路へ       

 まだ9月が始まったばかりなのに、もうナナカマドが色付き始めている。
暑くて秋風には程遠い気がするのだが、季節は間違いなく進んでゆく。
秋最盛期に来たいのだが、大混雑だろうな。


尾瀬ヶ原散策山ノ鼻より) H19  9月 4日

陸上自衛隊 AH-1S  

サワギキョウ(沢桔梗)
ナガバノモウセンゴケ(長葉の毛氈苔)
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)

山ノ鼻  15:08       

 ほとんど人がいません。
休んでいるのは、追い抜いた若者だけでした。
キャンプ場には、テントが一張、静まり返っています。
綺麗なトイレがあったので、用を足して、鳩待峠に向います。

 

ヨッピ吊橋へ       

 左の至仏山を見ると、もう日が傾いている。
東電尾瀬橋を確かめに行きたかったのですが、ヨッピ橋を渡った所で引き返しましょう。

尾瀬ヶ原散策   H19 09-04
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