至仏山から山ノ鼻に降りて休息、足も痛いのだが、どうせ来たのだからと尾瀬ヶ原に向う。
花もほとんど期待できないが、天気も良いので時間の許す限り散策してみよう。
山登りと違い、楽だと思ったが大間違い。 硬い木道歩きは、足に負担があります。
鳩待峠への帰りはヘロヘロでした。
ヨッピ吊橋
しっかりした吊橋です。
川の水量も多く、岩魚だろうか魚が泳いでいる。
この先では、橋の復旧作業のヘリコプターが盛んに往復している。
尾瀬林業の人が来たので聞いてみると、今年いっぱいは掛かるとの事。
ヨッピ吊橋T字路 13:48
東電尾瀬橋が通行止めなので、こちらへ来る人は少ないようです。
3人組の若者の1人は、見晴らしまで行ったそうだ。
2人は、橋を渡って折り返すようなので、私も川の向こうまで行ってみる。
鳩待峠へ
勾配が緩くなり、石畳になったので峠はもう直ぐでしょう。
山を登るのは気合が入るのだが、平坦な木道歩きを含め10時間も歩くと疲れが違います。
牛首分岐 12:29
左が東電小屋への道、東電尾瀬橋は、壊れて架け替えのため通行止めとある。
尾瀬ヶ原周回が出来なくて残念だ。
休憩用のベンチが並んでいるが、疲れて足取りがゆっくりなので先に進む。
先には、3人組の若者がいるのだが、水だけ持った軽装だ。
この先、鳩待峠まで3人と抜きつ抜かれつ随行する事になる。
至仏山を振り向く
あの山から下りて来たのだな。
此処までの木道は、だいぶ痛んで凸凹な所もあった。
正面の荒々しい燧ヶ岳に比べて、至仏山は女性的に見える。
この草原が草紅葉の黄色に輝けば、見事だろう。
牛首分岐へ
山ノ鼻から東へ進むと直ぐ原になる。
花は少なく、黄色い「アキノキリンソウ」と白い「ゴマナ」が目に付く。
木道は、燧ヶ岳に真っ直ぐ続いている。
挨拶が煩わしいので、人が少なくて幸いだ。
尾瀬ヶ原 中田代のパノラマ
山ノ鼻 11:43
山ノ鼻で休んだ後、帰り支度をしている人を横目に尾瀬ヶ原に向います。
オオニガナ(大苦菜)
オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊)
ヒツジグサ(未草)
サラシナショウマ(晒菜升麻)
鳩待峠へ
真新しい木道がずっと続いている。
後から来た人にも抜かされ、いつもの自分とはまったく違います。
沢があるので水場もありましたが、私のザックにはまだ水がたっぷり。
鳩待峠へ
川上川に掛かる橋を渡り、川沿いに遡って進みます。
ほんの緩やかな登りですが、疲れた体には応えますね。
まだ馬蹄形縦走の疲れが、抜けきれないでいるようだ。
山ノ鼻へ
至仏山で出合った男女と遭遇、今日は小屋泊りだそうです。
幸せそうで羨ましいですね。
私も若い頃、尾瀬に彼女を誘いましたが誰もついて来ませんでした。
この事が尾瀬を敬遠している理由なのだろうか?
早くしないと日が暮れます。
ヨッピ吊橋へ
木道の両脇は、綺麗に草が刈り込んで気持ちが良い。
このあたりは乾燥が進んでいる。
右の林の中に、尾瀬沼からの沼尻川が流れている県境だ。
竜宮十字路を少し進んで、福島県まで足を伸ばせなくて少し後悔。
竜宮十字路 13:10
休憩所があるので一休み。
しかし尾瀬ヶ原は日差しを遮る物が無いので、夏は日傘が必要かも。
これから先に向う人は、ほとんど泊りのようです。
2泊もすれば、隅々まで散策出来るのでしょうが、私にはまだ夢ですね。
時間が迫るので、左に曲りヨッピ橋を見て帰る事にする。
竜宮十字路へ
木道の両脇には、ゴマナが咲き誇っている。
き始めている。
良い天気なので、どの人もゆっくり景色を見ながら歩いているようだ。
私も山登りと違い、じっくり景色を見渡そう。
景鶴山を横目に
白樺の間から、景鶴山が見えた。
この山には登山道が無いのに、300名山となっている。
残雪期に登られているようだ。
牛首
池に写る燧ヶ岳を狙ったのだが、あいにく風がじゃまをしている。
ゆっくり風待ちをすれば良いのだが、もっと先へ行きたいので足を進める。
小さな池塘には、ヒツジグサが浮かんでいる。
昼過ぎなので、水面にポツンポツンと白い花が開いて風に揺れる。
ご意見ご感想は
ミヤマトリカブト(深山鳥兜)
枠のある写真は、はクリックすると少し大きくなります。
鳩待峠 16:06
ついに到着。 またまた3人が、休んでいました。
戸倉へ向うバスが来ましたが、登山者はほとんど残っていません。
駐車場の車も数台だけでした。
駐車場係りの人が言うには、今年の秋は早いらしい。
9月末前に来れば草紅葉が見られるかも、だそうだ。
鳩待峠へ
峠へ近づくと階段になる。
若者にも追い抜かされてしまいました。
初めての道なので、いつ峠に出るか分からないのが辛いです。
牛首分岐 14:29
疲れたので、ベンチに腰を下ろしパンを一口、まだ水は十分残っている。
思ったより木道歩きはつらいものだ、膝は大丈夫だが、足の裏が痛くなって来た。
牛首分岐へ
途中林を横断する所には、鐘が下げてありました。
「熊と遭遇しないため、人が通る事を知らせましょう。」
と書いてある。
金槌で叩いてから進むようだ。
付近の藪はどうも熊の通り道のようで、草がなぎ倒されていた。
竜宮十字路へ
まだ9月が始まったばかりなのに、もうナナカマドが色付き始めている。
暑くて秋風には程遠い気がするのだが、季節は間違いなく進んでゆく。
秋最盛期に来たいのだが、大混雑だろうな。
陸上自衛隊 AH-1S
山ノ鼻 15:08
ほとんど人がいません。
休んでいるのは、追い抜いた若者だけでした。
キャンプ場には、テントが一張、静まり返っています。
綺麗なトイレがあったので、用を足して、鳩待峠に向います。
ヨッピ吊橋へ
左の至仏山を見ると、もう日が傾いている。
東電尾瀬橋を確かめに行きたかったのですが、ヨッピ橋を渡った所で引き返しましょう。